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ピルを継続服用しても乳がんになる確率は低い

黄色の薬の葉

ピルは避妊だけでなく、生理痛の緩和や子宮内膜症の改善などに使われています。
女性ホルモンを含むことで、生理の周期を安定させることができる作用もあります。
けれども、どのような薬も副作用があります。
ピルにも副作用があり、服用することで、頭痛やめまい、胸の張り、不正出血が出ることがあります。
多くの場合、ピルを服用して2~3日で副作用があらわれますが、継続服用することで次第に症状がおさまる傾向にあります。

しかし、ピルの副作用の中でも乳がんのリスクが高まるというものがあります。
頭痛などと比べると、乳がんというのは大きなリスクに感じるでしょう。
そもそも、乳がんになる女性は、日本では25人に1人と言われていましたが、最近では患者さんの数が増えていて20人に1人がなると言われています。
乳がんはホルモン感受性腫瘍です。
ホルモン感受性腫瘍とは、女性ホルモンであるエストロゲンを取り込んで増殖する腫瘍のことです。

ですから、ピルを飲むことで体内のエストロゲンが増えて、結果的に乳がんになりやすいと考えられています。
けれども、継続服用した人の経過を見てみると、5年の使用で少しだけ乳がんの可能性は高くなりますが、10年の使用になると服用しなかった人との差は見られなくなります。
継続服用しても、乳がんになる確率はとても低いことが分かります。

ピルを飲むことで、乳がんになる確率は飲んでいない場合に比べて1.2倍になるという程度です。
この数字はとても低いものですが、まったくないということはないので、医師からは乳がんの可能性があるという説明を受けます。
日本ではピルの長期間にわたる服用データーがまだ少ないですが、それほど多くの患者さんがピルによって乳がんになったということはありません。

また、ピルの処方のために婦人科を受診するときに、乳がんの検査を受けるということもできます。
乳がんは検査がしやすいがんとして知られていて、早期発見が可能です。

乳がんの人がピルを服用すると悪化してしまう

乳がんはホルモン感受性腫瘍です。
ピルを飲むことで乳がんになる可能性は少ないですが、過去に乳がんであった女性や、現在乳がんにかかっている女性がピルを長期間服用すると、症状が悪化してしまうことがあります。
過去の乳がんで治療が終わっているという女性も、再発の危険性が高まります。

乳がんの特徴的な症状として、胸にしこりができるというものがあります。
胸を触っていみると、一部分だけが固くなるなどの症状で、痛みを感じることはほとんどありません。
女性は生理前になると、ホルモンの関係で胸が張りやすくなります。
自分でチェックをする際には、生理が終わった後の、張りのない胸を触ってみるようにしましょう。

乳がんは早期発見すれば、すぐに治療を開始することができる病気です。
中には、乳首から分泌液が出るといった症状が出る場合もあります。
婦人科に定期的に通うことで、胸の状態をチェックする機会が増えます。
ピルの処方のために受診をするのであれば、乳がんの検診も同時に行うことができるでしょう。

ピルの服用により乳がんになることは、可能性としてはとても低いものです。
けれども、すでに乳がんの人がピルを服用してしまうと、悪化してしまいます。
ピルはドラッグストアや薬局では売っていません。
処方には、婦人科を受診する必要があり、その時には、過去にかかった病気や、日頃の生理の状態などを正確に話すようにしましょう。

過去に乳がんになったことがあるけれども、手術をしたからもう大丈夫だと自己判断して、ピルを飲むというのは絶対にやってはいけません。
ピルはただの薬ではなく、女性ホルモンと同じ働きをする薬です。
服用の際にはいくつかの注意点があり、必ず守るようにしましょう。

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